「また株の画面見てる」。休日の夫婦喧嘩はこの一言から始まる
「また株の画面見てる」
休日の朝、コーヒーを飲みながらスマホで配当の入金を確認していたら、この一言が飛んできた。うちの夫婦喧嘩は、だいたいここから始まる。
喧嘩の本体は、株ではない
言い争いの最中は株の話をしているようで、実はしていない。妻が怒っているのは投資の中身じゃない。「休日の朝、家族がそばにいる時間に、なぜ画面の中の数字と会話しているのか」。そこだ。これはまったく正しい。
平日の私は会社に売り渡している。だから休日の時間は、家族にとって一番高い資源になる。その資源を株価の確認に黙って使う。そりゃ怒られる。
私の側の言い分もある。配当の記録は私の趣味であり、家計の仕事でもある。積立の設定も、確定拠出年金の中身も、放っておけば誰も見ない。でも、言い分は言い分。タイミングは別問題だった。
我が家の落としどころ
何度か同じ喧嘩をして、ようやく形が決まってきた。
株価と配当の確認は、平日の通勤電車の中と、夜の決まった時間に寄せる。お金そのものの相談(教育費、旅行、大きな買い物)は、画面じゃなく食卓で話す。休日の朝イチでスマホは開かない。投資に限らず、仕事のメールも同じ。……という決まりにした。まあ、今でもたまに破るけど。
決めてみると、喧嘩の回数は露骨に減った。理由はたぶん、「画面を見るな」という禁止じゃなく、「家族の時間と、お金の作業の時間を分けた」から。作業は作業として平日に押し込めばいい。社畜は平日の密度を上げることには慣れている。
仲直りは、だいたい食べ物
喧嘩のあとの仲直りに、理屈はあまり役に立たない。うちの場合は、うまいものを一緒に食べるとだいたい終わる。近所で少し良い肉を買ってくるとか、妻の好きな甘いものを黙って買って帰るとか。損切りよりよほど簡単で、リターンも確実だ。
お金の話は、夫婦にとって避けて通れないテーマ。だからこそ、話す「場」と「時間」を先に決めておく。資産運用の技術うんぬんより、この運用ルールのほうが、我が家の家計には効いている気がする。
平日は会社の査定、休日は妻の査定。社畜の評価面談は、年中無休だ。
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